民主党のハリス副大統領は、選挙戦最後の日曜日となった3日、中西部ミシガン州の教会を訪れ、民主党の支持基盤となってきた黒人の有権者に向けてあいさつしました。
この中でハリス氏は「子どもや孫たちのために、私たちはどのような国を目指したいのか。混乱、恐怖、憎悪に満ちた国か。それとも自由、正義、思いやりに満ちた国か。言葉だけでなく行動で、その問いに答えよう」と述べ、投票に行くよう呼びかけました。
一方、トランプ前大統領は激戦州のなかでも選挙人の数が最も多い東部ペンシルベニア州で集会を開きました。
トランプ氏は冒頭「みなさんの暮らしはいまのほうがいいか。それとも4年前のほうがいいか。わたしはすべてのアメリカ人に希望のメッセージを届けるためにここにきた。火曜日の投票日をもって私がインフレを終わらせる」と述べました。
アメリカではインフレは鈍化しているものの物価の上昇が国民生活の負担となっていて、トランプ氏としては選挙戦の最終盤、バイデン・ハリス政権の失策だと繰り返し強調することで票の掘り起こしを狙っているものとみられます。
政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、勝敗のカギを握る7つの激戦州では、各種世論調査の支持率の平均は日本時間の4日午前5時の時点で、トランプ氏が48.5%、ハリス氏が47.5%と接戦となっていて、両陣営による有権者への働きかけが続いています。
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