【モスクワ=共同】ロシアの裁判所は2日までに、米IT大手グーグルに対し、罰金2澗(かん)ルーブル(約3澗円)を支払うように命じた。澗はゼロが36個並ぶ単位。ロシア国営テレビなど17放送局が動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネルを停止されたとして訴えていた。ロシア紙RBKなどが報じた。
罰金額はグーグルの親会社アルファベットの時価総額約2兆ドル(約305兆円)をはるかに上回る。
ロシアのペスコフ大統領報道官は10月31日「金額には象徴的な意味があるが、グーグルは放送局の活動を制限せずに是正すべきだ」と述べた。
放送局のユーチューブのチャンネル停止は一部で2020年ごろから始まり、22年2月のロシアによるウクライナ侵略開始後、国営ニュース専門テレビ「ロシア24」などのチャンネルが停止された。放送局の訴えを受けて裁判所はグーグルに再開を命じ、命令が履行されない場合は罰金を徴収するとしていた。
法曹関係者によると、罰金が毎日増え続けた結果、9月の時点でゼロの桁数は33だったという。
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