洪水が起きた町を歩く人々(30日、スペイン東部バレンシア)=AP

【パリ=北松円香】スペイン東部バレンシア州で、記録的な豪雨による洪水被害が広がっている。少なくとも51人の死亡が確認された。現地紙エル・パイスなどが30日に報じた。

建物の屋根の上や車中で一夜を明かした人も多い。消防や警察、軍が出動し、救出活動が続いている。道路の閉鎖や鉄道の運休、飛行機の航路変更など交通網にも大幅な混乱が生じている。

スペイン政府は29日、洪水を受けた危機管理室を設置した。サンチェス首相はX(旧ツイッター)で「行方不明者と低気圧の被害を懸念している」と説明し、不要な移動を避けるなどの注意を国民に呼びかけた。

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