【パリ=北松円香】スイス金融大手UBSは30日、2024年7〜9月期の最終損益が14億ドル(約2180億円)の黒字だったと発表した。富裕層向け事業で資金流入が続いた。クレディ・スイス・グループ買収後の統合作業も計画を上回って進んでいる。
純利益はUBSがまとめたアナリストの事前予想平均(7億4000万ドル)を上回った。前年同期はクレディ・スイスとの統合関連費用が重荷になり、7億ドル強の最終赤字だった。
UBSは10〜12月期の事業環境について、米経済の軟着陸期待が続くと見込む一方、その他の地域は不透明感が強いと指摘した。「地政学上の対立と米大統領選が不確実性をもたらし、投資家行動に影響を及ぼす恐れがある」と懸念した。
セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)はこの日発表した声明で「特に米州大陸とアジア太平洋地域で顧客からの引き合いが活発だった」と説明した。
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