北朝鮮は、10月13日に首都ピョンヤンで韓国軍の偵察用の無人機と同じ機種の無人機の残骸が見つかり、ピョンヤン上空からビラをまいた機体の可能性が高いと主張していました。

これに関連し、28日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は最終調査結果だとする国防省報道官の発表を伝えました。

紙面では、無人機の残骸から回収した飛行プログラムの分析結果だとする、位置情報を時系列で示した表や飛行ルートの図を掲載しています。

それによりますと、無人機は10月8日深夜に、南北の海上境界線に近い、朝鮮半島西側の黄海にある韓国のペンニョン島を離陸し、およそ2時間後にピョンヤンに到達し、北朝鮮を批判するビラを外務省の周辺や国防省の上空からまいたとしています。

そして、8日以前の飛行記録は、すべて韓国領域内でのものだったなどとし「敵対的な主権侵害の実行者がはっきりと韓国軍だと示している」と主張しました。

そのうえで「再発した場合、挑発の原点は過酷な攻勢によって永遠に消え去るだろう」として、再び侵犯行為が行われれば報復攻撃も辞さないと強くけん制しました。

一方で韓国軍はこれまで「事実の有無を確認できない」としています。

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