イスラエルは現在もガザへの攻撃を続けている(26日)=ロイター

【エルサレム=共同】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉が27日、仲介国カタールで再開し、イスラエル交渉団が米政府高官らと協議した。中東メディアが伝えた。仲介国の一つ、エジプトのシシ大統領は戦闘を2日間休止し、イスラム組織ハマス拘束下の人質4人と、イスラエルで収監中の複数のパレスチナ人囚人を交換する案を新たに提示したと明らかにした。

高官級による本格的な交渉は約2カ月ぶり。カイロで記者会見したシシ氏は2日間の戦闘休止実現後、恒久的な停戦を目指して交渉する考えを示した。

ハマスはこれまで恒久停戦の確約やイスラエル軍のガザ撤退を求めており、シシ氏の案を受け入れるかどうか不透明だ。

協議にはイスラエル交渉団を率いる対外特務機関モサドのバルネア長官や米中央情報局(CIA)のバーンズ長官らが参加した。

イスラエルメディアによると、シシ氏の案以外にも、2週間ほどの休戦と引き換えにハマスに少人数の人質解放を求めるなど複数の案が検討されている。エジプトとカタールがイスラエルとの協議内容をハマスに伝える。

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