【ブリュッセル=共同】欧州連合(EU)の最高裁判所に当たる欧州司法裁判所は24日、EU競争法(日本の独占禁止法に相当)に違反したとしてEU欧州委員会が米半導体大手インテルに科した制裁金10億6千万ユーロ(約1700億円)を無効とする判断を下した。
欧州委の決定を取り消した2022年の一般裁判所の判断を支持した。
欧州委は、インテルが独占的な地位を乱用してEU競争法に違反したとして、09年に制裁金支払いを命じた。一つの事件の制裁金としては当時過去最高額だった。
この訴訟では、一般裁が14年に欧州委の決定を支持したが、欧州司法裁が17年、一般裁に審理を差し戻した。一般裁は制裁金を無効とした22年の判決で「欧州委の分析は不完全だった」と指摘した。
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