アジア開発銀行は、浅川雅嗣総裁が来年2月に退任する意向を表明したことを受けて、後任となる総裁の立候補を23日まで募っていました。
この結果、立候補したのは日本政府が推薦し、ことし7月まで財務省で財務官を務めた神田眞人氏1人だったということです。
神田氏は、歴史的な円安局面が続く中で財務官として大規模な市場介入の指揮などに当たり、現在は金融・国際経済を担当する内閣官房参与となっています。
立候補にあたって公表した声明では「アジア・太平洋地域の持続的で包括的な成長の達成に向けて尽力したい」として、取り組むべき課題に気候変動対策や貧困の撲滅などを挙げていました。
今後、加盟する国や地域による信任投票が行われ、来月28日に結果が公表されます。
アジア開発銀行は、アジアのインフラ開発や貧困削減などを目的に1966年に設立され、これまでの10人の総裁はすべて日本人が務めています。
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