日銀の植田総裁は、最近の講演などでアメリカ経済の先行きは不確実だと繰り返し発言していて、さらなる利上げについては慎重に検討する姿勢を示しています。
植田総裁は日本時間の24日朝早くワシントンで開かれたイベントに出席し、アメリカ経済について、「この数か月間、アメリカ経済がどうなるのかという懸念を持ち続けてきたが雇用のデータが変動していることもあって中期的な動向はまだ見極められていない」と述べました。
また、日銀の金融政策について、ことし7月に追加の利上げを決めたものの依然としてかなり緩和的な金融政策のスタンスを維持していると説明しました。
その上で、日本では長い間、物価が低い水準で推移したことで物価上昇に対する考え方が非常にゆっくりと変化しているとし、2%の物価目標を持続的に達成するにはなお時間がかかるという認識を示しました。
さらに植田総裁は、不確実性が大きい場合は、慎重に、そして徐々に政策を進めていくものだが、金融正常化を進める中で低い金利が続くという期待が生み出されるとのちに問題になることもあると指摘し、バランスをとって政策を進める必要があるという認識を示しました。
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