【ニューヨーク=竹内弘文】著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイは22日、バフェット氏が米大統領選などの選挙活動で特定の候補者を支援しないとする声明を出した。ソーシャルメディア上で、バフェット氏をかたって特定陣営の主張を展開するなりすましが横行しているとも警告した。
バークシャーによると政治的主張だけでなく、投資商品の推奨でもバフェット氏の名を勝手に用いる事例が後を絶たないという。バークシャーのウェブサイトのトップページに掲載した声明では「バフェット氏は現在も将来も、投資商品の推奨や政治家の支持・支援はしない」と書いた。
米CNBCによると今回の声明を出すに至ったきっかけは、バフェット氏をかたる虚偽の候補者支援が米メタが運営するインスタグラムであったためという。94歳のバフェット氏はCNBCに寄せたコメントで「私はインスタグラムの使い方も知らない」と述べた。
11月5日投開票の米大統領選が迫るなか、政治的立場を明確にする著名経済人は増えている。米紙報道によると、バフェット氏とも個人的に親しい、米マイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ氏は民主党候補のハリス副大統領の支持に回った。起業家のイーロン・マスク氏はかねて共和党候補のトランプ前大統領を支援している。バフェット氏はこうした動きから距離を置く。
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