アメリカ海軍第7艦隊は20日、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦「ヒギンズ」とカナダ海軍のフリゲート艦「バンクーバー」が台湾海峡を通過したと艦艇や乗組員の写真とともに発表しました。

第7艦隊は、艦艇はどの沿岸国の領海にも当たらない公海を通過したとしたうえで「アメリカは、航行と飛行の自由にそぐわないいかなる主権や管轄権の主張も拒否する」としています。

また、カナダの統合作戦軍も両国の艦艇による台湾海峡の通過を発表し「われわれの活動はインド太平洋地域の平和と安全を促進するものだ」としています。

これに対し、中国軍で台湾を含む東シナ海などを管轄する東部戦区の報道官は談話を発表し「アメリカとカナダの行動は台湾海峡の平和と安定を破壊するものだ。国家の主権と安全、地域の平和と安定を断固として守る」と反発しています。

台湾周辺では、10月14日、台湾統一を目指す中国が、大規模な軍事演習を行ったばかりです。

アメリカとカナダ両国は、台湾海峡に艦艇を改めて通過させて、航行の自由を強調することで、中国をけん制したとみられます。

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