ブラジルのルラ大統領=ロイター

【サンパウロ=共同】ブラジルのルラ大統領が19日、転倒して頭部を負傷し、22日に始まる主要新興国による「BRICS」首脳会議出席のため予定していたロシア訪問を取りやめた。会議にはリモートで参加する見通し。ブラジルメディアが20日報じた。

ルラ氏はトイレで転倒し後頭部に切り傷を負った。首都ブラジリアの病院で手術を受け、その後退院。20日に再び病院を訪れて検査を受けた。症状は深刻ではなく公務を続けるが、長距離の飛行機での移動を避けるよう医師から助言を受け、20日にロシアに出発する日程をキャンセルした。

ブラジルはBRICSを構成する主要国の一つ。ロシア中部カザンで開かれる首脳会議には、中国やインドの首脳が出席する。BRICSが新興国の結束を強化し、米欧に対抗する国際秩序の構築を図る中で、ルラ氏の不在は痛手となりそうだ。ブラジル外務省は20日、ルラ氏の代理としてビエイラ外相をロシアに派遣すると発表した。

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