アメリカのバイデン大統領は18日、ドイツの首都ベルリンで、ショルツ首相と首脳会談を行い、ウクライナや中東情勢などについて意見を交わしました。
ホワイトハウスによりますと、両首脳はウクライナへの軍事支援などの継続を確認した上で、ゼレンスキー大統領がロシアによる軍事侵攻を終わらせるためとしてまとめた「勝利計画」についても協議したということです。
バイデン大統領は会談前の共同会見で、「ウクライナが厳しい冬に向かういま、決意と努力、そして支援を維持しなければならない」と支援の重要性を訴え、ショルツ首相も同様の認識を示しました。
ただ、ショルツ首相は「われわれはNATO=北大西洋条約機構が戦争の当事者とならないように注意を払っている」とも述べ、ウクライナが訴えるNATOへのすみやかな加盟には慎重な姿勢も示しました。
また、このあと両首脳は、フランスのマクロン大統領、イギリスのスターマー首相も交え4か国の首脳会合も行いました。
ヨーロッパでは、来月のアメリカ大統領選挙でトランプ前大統領が返り咲いた場合には、安全保障や経済などの分野でアメリカとの関係が再びぎくしゃくするとの懸念も出ています。
バイデン大統領としては、欧米の結束の重要性を強調するねらいもあったとみられます。
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