イギリスで14年ぶりに誕生した労働党政権は、中国に強硬姿勢をとってきた前の保守党政権の政策には一貫性がなかったと批判し、中国と現実路線の安定した関係を構築していく方針を示しています。

新政権の発足後、初めて中国を訪れたラミー外相は18日、北京で王毅外相と会談し、「われわれはどちらも緊張の高まりや不安定化に関心はない」と述べ、貿易や気候変動対策などの分野で協力関係を進めることを確認しました。

イギリス政府の発表では、言論の締めつけが強まる香港や、新疆ウイグル自治区での人権問題など、双方の意見が異なる課題についても議論したと強調しています。

一方で、今後は、各分野で閣僚級の協議を定期的に行うと明らかにし、イギリスとしては停滞してきた両国関係を改善する姿勢を示した形です。

今回の会談を前に、イギリスの有力紙は、台湾の蔡英文前総統によるイギリス訪問の計画についてイギリス側が延期するよう要請し、中国側に配慮した可能性を伝えています。

中国としても、アメリカやEU=ヨーロッパ連合との間で貿易摩擦のリスクを抱える中、ヨーロッパの主要国、イギリスとの関係を安定させたい考えです。

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