ゼレンスキー大統領は17日、ベルギーの首都ブリュッセルで開かれているNATOの国防相会合に出席しました。
このあと、SNSへの投稿で、「勝利計画」に含まれている
▽NATOへの加盟の正式な手続きの開始や
▽ウクライナの防衛力の強化に向けた支援
を求めたことを明らかにしました。
また、ゼレンスキー大統領は会合に先立ってNATOのルッテ事務総長とともに記者会見し、「ウクライナはヨーロッパの平和にとって最大の脅威であるロシアに立ち向かっている。いつかはNATOに加盟するのにふさわしい国だ」と述べ、NATOへの早期の正式加盟に向けて全力を尽くす考えを示しました。
これに対してルッテ事務総長は「ウクライナがNATOに加盟することは、疑いもない。実現するまではウクライナの勝利に必要なものをすべて得られるようにする」と応じたものの、具体的な時期などについては明言しませんでした。
このほか、ゼレンスキー大統領はブリュッセルでEU=ヨーロッパ連合の首脳会議にも出席し、その後の記者会見で、会議で発言した加盟国の多くから「勝利計画」について理解が得られたと強調しました。
NATOのルッテ事務総長は17日、国防相会合で日本やオーストラリアなどインド太平洋地域の4か国のパートナー国と会談したあと記者会見し、防衛産業の生産能力の拡大に向けて協力していくことで合意したことを明らかにしました。
そして、「非常にいい会談ができた。ヨーロッパで起きていることはインド太平洋地域にも影響し、インド太平洋の安全保障は欧州や大西洋地域にも影響する。4か国はNATOにとって強力なパートナーだ」と述べ、日本など4か国との協力を深めていく考えを強調しました。
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