イランでは17日、イスラエル軍の空爆によって9月にレバノンで殺害されたイランの軍事精鋭部隊、革命防衛隊の幹部の葬儀が行われました。
この中でトップのサラミ総司令官は、10月1日に行ったイスラエルへのミサイル攻撃について「あの作戦は警告にすぎない」と強調した上で、イスラエルが近く対抗措置に踏み切る構えを見せていることについて「何が標的とされても、われわれは痛烈な攻撃をまた行う」と述べ、けん制しました。
一方、イラン外務省によりますと、アラグチ外相は17日、エジプトでシシ大統領やアブデルアティ外相と会談し、イスラエルがガザ地区やレバノンで攻勢を強めていることへの懸念を共有するとともに、外交努力によって地域情勢の悪化を防ぐ必要性を強調したということです。
これに先立ち、アラグチ外相は16日、イスラエルとイランの間に位置するヨルダンを訪れて国王や外相と会談していて、イランの国営新聞はイスラエルの対抗措置を念頭に、ヨルダン側から「誰にも領空侵犯はさせない」ということばを引き出したと伝えています。
イランとしては、アラブ諸国などへの外交攻勢を通じ、イスラエルに自制を促す圧力を強めるねらいがあるとみられます。
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