イタリアのメローニ首相は性的少数者の権利擁護に消極的な立場をとる(16日、ブリュッセル)=ロイター

【ローマ=共同】イタリア上院は16日、自国民のカップルが国外で代理出産するのを違法とする法案を賛成多数で可決した。下院は昨年通過している。野党からは「権利の侵害だ」と批判の声が上がっていた。ANSA通信などが報じた。

イタリア国内では2004年に代理出産が禁止されたが、認められている国での出産にも適用を拡大した。違反した場合は禁錮や罰金が科される可能性がある。

メローニ首相は伝統的な家族観を重視し、性的少数者の権利擁護に消極的な立場。X(旧ツイッター)に「女性の体や子どもを商品化することに反対する常識的なルールだ」と投稿した。

代理出産禁止は全てのカップルに適用されるが、人権活動家らは「同性愛者を狙い撃ちにした措置だ」と指摘した。

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