台湾の蔡前総統 軍事的圧力を強める中国非難

蔡英文前総統は5月の退任後初めての海外訪問としてチェコの首都・プラハを訪れ、14日、民主主義をテーマにしたフォーラムで講演しました。

この中で蔡前総統は「世界の民主主義国家はこれまでにない試練に直面している」と強調し、権威主義的な政権がみずからの統治方法に自信を持つようになったと指摘しました。

その上で「台湾は脅威の最前線にあり、最新の行動は中国軍の軍事演習だ」と述べ、台湾周辺で14日に大規模な演習を行うなど、軍事的な圧力を強める中国を非難しました。

そして、蔡前総統は「民主主義国家はいかなるメンバーへの脅迫や武力行使も深刻な結果を招くというシグナルを送る必要がある」として、協力の強化を呼びかけました。

台湾メディアによりますと、蔡前総統は今回8日間にわたってヨーロッパ諸国を訪問する予定です。