【キーウ=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は13日夜の声明で、侵攻を続けるロシアと北朝鮮の軍事的連携が増していると強調し、北朝鮮がロシア軍に人員を供給していると断言した。「もはや武器だけでなく、北朝鮮から占領軍に人が派遣されている」と述べた。場所や規模などの詳細には触れていない。今月、ロシア占領地域で北朝鮮士官の死亡や北朝鮮技術者の派遣に関する報道が相次いでいる。
ウクライナメディアは、ロシアが占領するウクライナ東部ドネツク周辺で3日、ウクライナのミサイル攻撃で北朝鮮の士官6人が死亡したと報道。英紙ガーディアンは、北朝鮮軍が数十人の技術者をロシア軍の戦線後方に派遣し、北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「KN23」による攻撃を支援していると報じていた。
ロシア側は北朝鮮軍の軍事作戦への参画情報を否定している。
ウクライナのコスチン検事総長は13日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で、ロシア軍がウクライナ兵捕虜9人を処刑した疑いがあり捜査を始めたと発表した。米シンクタンクの戦争研究所はこれに関連し「ロシア軍によるウクライナ兵捕虜処刑の増加がみられる」と分析。司令官が命令している可能性を指摘した。
ロシア国防省は14日、ウクライナ南部ザポロジエ州の集落レバドネを制圧したと発表した。同州でのロシア軍の制圧発表は最近はなかった。
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