これはアメリカのNBCテレビが12日、複数のアメリカ当局者の話として伝えました。

それによりますと、イスラエル政府は、今月1日にイランが仕掛けた大規模なミサイル攻撃への対抗措置について、標的をイランの軍事およびエネルギー施設に絞り込んだと見られるということです。

対抗措置の時期は最終決定していないものの、いつ踏み切ってもおかしくないという見方を示しているとしています。

対抗措置をめぐって、アメリカや中東の産油国は事態のエスカレートを防ぐため、核施設や石油関連施設を含めないようイスラエルに求めています。

こうした中、アメリカ国防総省は13日、イスラエルに迎撃ミサイルシステム「THAAD」を配備すると発表しました。

THAADは高い高度で弾道ミサイルを撃ち落とすことができるとされ、国防総省は「イランによるさらなる弾道ミサイル攻撃からイスラエルと、現地のアメリカ人を守る」としています。

これに対してイランのアラグチ外相は13日、SNSへの投稿で「アメリカはイスラエルへのミサイルシステム配備によって、それを運用する自国の兵士の命を危険にさらしている」と警告しました。

そのうえで「国民と国益を守るために越えてはならない一線はない」としてイスラエルの対抗措置があれば、改めて反撃する構えを見せ、中東情勢は再び緊張が高まっています。

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