ウクライナのゼレンスキー大統領は、先月から今月にかけて、アメリカを始めイギリスやフランスなど欧米の主要国を相次いで訪れ、ロシアの侵攻を終わらせるためにまとめたとする「勝利計画」について、各国の首脳らに直接、説明しました。

一連の訪問について、ウクライナ大統領府のイエルマク長官は12日に公開された地元メディアとのインタビューで「重要なのはパートナーの国々が計画の論理を理解していることだ」と述べました。

その上でウクライナ側の要望に対し「できるだけ早い具体的な行動という形での打ち返しを期待している」と述べました。

「勝利計画」には、より射程の長い欧米製の兵器でロシア領内を攻撃することなどが盛り込まれているとされていますが、アメリカからは攻撃の許可を得られておらず、ウクライナ側は働きかけを続けているものとみられます。

一方、ゼレンスキー大統領は12日、越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州について「ロシア側がわれわれの陣地を押し戻そうとしたが、戦線を維持している」と述べました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は11日の分析で、ロシア軍がクルスク州での攻撃を強化し、秋から冬の悪天候が、戦場での動きを制約する前にウクライナ軍を撤退させようとしているという見方を示しています。

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