中国の特別行政区で、「一国二制度」が適用されているマカオで13日、政府トップの行政長官を選ぶ選挙があり、前マカオ終審法院院長(最高裁長官に相当)の岑浩輝氏(62)が当選した。マカオ政府が発表した。岑氏は唯一の候補者で、投票権がある400人の選挙委員の投票のうち、394票を獲得した。
岑氏は広東省中山市の出身で、北京大を卒業。ポルトガル留学を経て、1999年12月にマカオがポルトガルから中国に返還されると終審法院院長に就いた。マカオ返還後、マカオ生まれ以外で初の行政長官となる。12月20日に就任する予定で、任期は5年。
岑氏は選挙委員400人のうち、383人からの推薦を受けて立候補。出馬会見ではカジノ依存の経済からの脱却を掲げた。
現職の賀一誠行政長官は8月、健康上の理由などで、今回の行政長官選挙に立候補しない意向を表明していた。(台北=高田正幸)
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