中国ではことし6月、蘇州で日本人学校のスクールバスが刃物を持った男に襲われて日本人の親子がけがをし、バスの案内係の中国人女性が刺されて死亡したのに続き、9月には※深センでも日本人学校に通う男子児童が刃物で襲われて死亡しました。
上海にある日本総領事館の岡田勝総領事は11日、蘇州市ナンバー2の呉慶文市長と会談しました。
このなかで岡田総領事は日本人が被害にあう事件が続いたことを踏まえ「在留邦人の安全確保は、経済を含む日中間における全ての交流の最も大切な基盤だ」と指摘した上で現地の日本人の安全確保と事件の背景を含めた情報共有を強く求めました。
これに対し、呉市長は「偶発的な事件と考えている」と説明した上で、捜査に進展があった場合は共有すると述べました。
蘇州と深センでの事件のあと、中国各地の日本人学校では地元政府の協力などで警備が強化されていますが、いずれの事件でも拘束された男らの動機などは中国当局から明らかにされておらず、現地の日本人の間では安全への懸念が続いています。
※深センのセンは土へんに川
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。