ドイツのショルツ首相は11日、ロシアの全面侵攻を受けるウクライナに対し、ベルギーやデンマーク、ノルウェーと共同で、2024年末までに約14億ユーロ(約2300億円)相当の追加軍事支援を提供すると発表した。ショルツ氏は「我々はウクライナへの支援を弱めるつもりはない」と強調した。
ベルリンを訪問したウクライナのゼレンスキー大統領との共同会見で述べた。新たな支援にはIRIS―T(アイリスティー)などの防空システムや戦車、ドローン(無人機)などが含まれる。
一方、ゼレンスキー氏は「我々が要求するのは、ウクライナの公正な平和、我々の勝利だ」と強調。対ロシアの「勝利計画」について「2025年にも実現することが望ましいと考えている」と述べた。
ウクライナは終戦に向けて6月に続く2回目の「平和サミット」の開催を調整しており、ゼレンスキー氏はロシアも参加するべきだとしている。ショルツ氏はこの日の会見で「ロシアが参加すべきであるということに同意する」とし、「ウクライナの公正かつ永続的な平和の追求は、我々の共通の行動指針だ」と述べた。(ベルリン=寺西和男)
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