EUは中国製のEVに対し、従来の10%の関税に加え最終的に最大で35.3%の関税を上乗せする見通しとなっています。
こうした中、中国の李強首相とEUのミシェル大統領は11日、ラオスで開かれたASEAN=東南アジア諸国連合の一連の首脳会議の会場で会談しました。
中国外務省によりますと李首相はEUにとって中国は環境分野で重要なパートナーだと強調したうえで「客観的で理性ある対中国政策を望む」と述べたということです。
中国はEUに対し中国製のEVへの関税上乗せを避けるよう求めていて、不満を示したものとみられます。
一方、AFP通信によりますとミシェル大統領は会談後「扉は閉ざされていないが非常に困難な状況だ」と述べ、双方が合意に至るのは難しいという認識を明らかにしたということです。
中国はEU産の豚肉や乳製品への関税上乗せなどさらなる対抗措置とみられる対応に踏み切る可能性もあり、双方の貿易摩擦が激しさを増すことに懸念が広がっています。
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