ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、イギリス、フランス、イタリアの3か国を相次いで訪れました。

このうちイギリスではスターマー首相と会談し、ゼレンスキー大統領はSNSでロシアによる侵攻を終わらせ公正な平和を実現するためとしてまとめた「勝利計画」の詳細を説明したと明らかにし、「各国とともに計画に取り組むことで合意した」としています。

フランスではマクロン大統領と会談したあと、そろって記者団の取材に応じ、「マクロン大統領に計画と戦場の状況を共有した」と述べました。

そして最後のイタリアでもメローニ首相に計画を説明したということで、記者会見で「すべての国が公正な平和に向けて取り組むことが重要だ」と訴えました。

ゼレンスキー大統領は、ドイツで開かれる予定だったウクライナへの軍事支援をめぐる首脳級の会合で、各国に「勝利計画」を示すとしていましたが、アメリカのバイデン大統領がドイツへの訪問を取りやめ、会合は延期されました。

今回、ヨーロッパの主要国を相次いで訪れ、直接、計画を説明することでより射程の長い兵器をロシア領内への攻撃に使えるよう制限を撤廃することなど、ウクライナの立場への支持を広げるねらいがあるとみられます。

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