吉野家ホールディングス(HD)は10日、英北部スコットランドにラーメン店の1号店を2日に開いたと発表した。吉野家HDとして欧州への出店はこれが初めて。同社はラーメンを次の成長の柱と位置付ける。欧州や進出済みの東南アジアなどで出店を拡大し、2034年をめどに国内外でラーメン店を足元の約3倍の300店に増やす。
ラーメン事業を手がける子会社のウィズリンク(広島市)を通じて、とんこつ鶏ガラしょうゆラーメンの「ばり馬」をスコットランドの主要都市エディンバラに出店した。海外でも出店しやすいフランチャイズチェーン(FC)店とした。
主力メニューの「味玉馬」は14.9ユーロ(約2400円)で、日本からの食材輸送費や現地の物価を考慮して日本での価格(税抜きで850円程度)よりも高く設定した。現地の競合と比較しても競争力のある価格という。欧州で人気がある「カツカレーライス」(14.4ユーロ)も新たに用意した。ルーに隠し味としてラーメンスープを入れてコクを出した。
ウィズリンクはFC店を中心に国内で69店舗、海外は香港やインドネシアなどで27店を展開する。日本で製造したスープを海外に輸出して提供する。吉野家HDはラーメン事業を牛丼とうどんに次ぐ第3の柱と位置付ける。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。