アメリカのバイデン大統領は4日、ホワイトハウスで記者会見を開きました。

この中で、イスラエルによるイランへの対抗措置について「イスラエルはどのような攻撃をするのかまだ結論を出していない。協議中だ。すぐには決定しないだろう」と述べ、攻撃方法などをめぐりイスラエル側で検討が続いているという認識を示しました。

また、イスラエルがイランの石油生産施設を攻撃する可能性について記者から問われると「私が彼らの立場であれば、別の方法を考えるだろう」と述べ、イスラエルに対して自制を求めました。

バイデン大統領は前日の3日に、記者団から「イランの石油生産施設を攻撃することを支持するか」と問われたのに対して「われわれは協議中だ」と述べ、原油市場では、石油生産施設が攻撃対象となる可能性が否定できないとの受け止めが広がり、原油の先物価格が上昇しました。

アメリカでは、大統領選挙まで残り1か月となり民主党のバイデン政権としては、ガソリン価格の高騰を招き、有権者から批判を浴びる事態は避けたい考えで、中東情勢の行方は選挙戦にも影響を与えそうです。

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