【テヘラン=共同】イランの最高指導者ハメネイ師は4日、首都テヘランのイスラム教シーア派モスク(礼拝所)で行われた金曜礼拝で演説した。1日に実施したイスラエルへの直接攻撃を「シオニスト(イスラエル)の犯罪に対する最低限の罰だ」と述べ、親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師殺害に対する報復として正当化した。
ハメネイ師が金曜礼拝で演説するのは約4年ぶり。イスラエルはイランへの反撃準備を進めているもようで、中東情勢は緊迫。「われわれは遅すぎず、早すぎず、論理的に行動する」と強調し、イスラエルをけん制した。演説中、銃をそばに置き、戦争の準備はできているとの意思を示した。
ただ、イスラエルが反撃した場合、再び攻撃するかどうかには直接言及しなかった。これ以上対立を激化させたくない思惑があるとみられる。
モスクではナスララ師の追悼式も行われた。各地から集まった大勢の市民が「イスラエルに死を」と叫んだ。イラン指導部は予想されるイスラエルの反撃に備えて、国民の団結を演出した。
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