ベトナム外務省によりますと先月29日、南シナ海の西沙諸島、英語名パラセル諸島の海域で操業中だったベトナムの漁船の乗組員らを中国の法執行機関が制圧し、その際に乗組員がけがをしたということです。
これに対しベトナム外務省の報道官は今月2日夜、「ベトナムの海域で操業している漁業従事者に対する中国の『野蛮なふるまい』について極めて憂慮しており、断固反対する」というコメントを発表しました。
そのうえで、ベトナム政府は中国側に対して早急に調査を行い、ベトナム側に伝えるよう求めたということです。
南シナ海をめぐっては、フィリピンなども中国と領有権を争っていますが、ほぼ全域の管轄権を主張する中国側が実効支配を強めていて、各国で反発する動きが広がっています。
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