アメリカのバイデン大統領は2日、ハリケーン「ヘリーン」が先週上陸し、甚大な被害をもたらした南部ノースカロライナ州とサウスカロライナ州を訪問しました。

バイデン大統領は今回のハリケーンについて大規模災害にあたると宣言し、連邦職員や軍を派遣して行方不明者の捜索や避難場所の提供などの支援を進めています。

この日は上空から被害状況を確認したほか、ノースカロライナ州の対策本部を訪れて「このようなときには民主党も共和党もない」と述べ、党派を超えて州の知事らと連携し必要な支援を迅速に提供することを約束しました。

また、ハリス副大統領も2日、南部ジョージア州を訪問して被災した人たちから状況を聞き取り、長期的な支援を約束しました。

CNNテレビによりますと、亡くなった人は6つの州で191人に上っていて、2005年に1800人以上が犠牲となったハリケーン「カトリーナ」以来の被害だと伝えています。

中でも甚大な被害が出ているノースカロライナ州やジョージア州は大統領選挙の行方を左右する激戦州でもあり、災害対応のあり方が選挙結果に影響を与える可能性も指摘されていて、共和党の大統領候補のトランプ前大統領も先月30日にジョージア州の被災地を訪れています。

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