ロシアの野党政治家でジャーナリストとしても活動するカラムルザ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻を批判したことで国家反逆罪などで禁錮25年の実刑判決を受けた一方、ことし5月には刑務所内からの寄稿で、優れた報道などに贈られるピュリツァー賞に選ばれました。

先月、欧米との大規模な身柄交換によって釈放されたあと、欧米各国を回って、ロシアと同盟国ベラルーシで収監されている人たちの解放などを働きかけていて、20日はイギリスのスターマー首相とロンドン市内で面会したあと記者会見しました。

この中でカラムルザ氏は、みずからの収監中、ロシア全土から連帯を示す何千通もの手紙を毎月、受け取っていたことを明らかにしました。

そのうえで、「プーチン政権はプロパガンダによって人々を抑圧し、混乱させ、全員が戦争を支持しているように見せかけている」と述べ、ロシア国内の反戦の機運を高め、ウクライナ侵攻を失敗に追い込まなければならないと強調しました。

さらに「ロシアの歴史を見ると、侵略戦争の失敗が政治的変革の引き金となってきた」と指摘し、侵攻を終わらせたあとはプーチン政権に代わって、公正な選挙制度を基盤とする真に民主的な政治体制を築くべきだと訴えました。

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