中国では各地で日本人が多く参加するイベントが中止されるなど動揺が広がっています。

中国南部の広東省深センで18日、日本人学校に通う10歳の男子児童が保護者と一緒に登校中、刃物を持った男に襲われ死亡しました。

事件を受けて学校側は19日、保護者への説明会を開き、この中で出席者からは、徒歩での登校に対する不安の声や早急な安全対策の強化を求める声が相次いだということです。

学校側は今週いっぱいは休校にして、来週もオンラインで授業を行うほか、対策チームを立ち上げて今後の対応を検討することにしています。

また、深セン日本人学校の塚本昌夫校長は死亡した男子児童について、「兄弟思いで動物が好きでした。ドッジボールが好きで活発な子でした」と話していました。

一方、事件について中国外務省は「前科のある者による個別の事案だ」としていますが、日本人を狙ったのかどうかなど具体的な動機の説明はなく、中国各地の日本人会などでは安全面を考慮して日本人が多く参加するイベントを中止するなどの動きが相次いでいます。

多くの日本企業を受け入れてきた深センで子どもの命が突然奪われた事件に中国の日本人社会では動揺が広がっています。


※「セン」は「土」へんに「川」

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