中国の国家統計局が9日に発表した8月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.6%上昇しました。

中国の消費者物価指数がプラスとなるのは7か月連続で、生鮮野菜や、豚肉などの食品が値上がりしたことなどが主な要因です。

その一方、▽消費者の間で節約志向が強まる中、自動車やスマートフォンなどが値下がりしているほか▽住宅販売の低迷で、家具や家電製品の価格も下落し、デフレへの懸念が続いています。

あわせて発表された企業が製品を出荷する際の値動きを示す、8月の生産者物価指数は、去年の同じ月と比べて1.8%の下落と、1年11か月連続のマイナスとなりました。

中国政府は、停滞が続く内需の拡大に向け、自動車や家電製品の買い替えを促していますが、物価の押し上げにはつながっておらず、消費の伸び悩みが続いていることが改めて示された形です。

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