【キーウ、モスクワ、ベルリン=共同】ウクライナ東部ドネツク州の検察当局は8日、ロシア軍が威力の強い誘導滑空爆弾で州内のホテルを7日夜に攻撃し、民間人2人が死亡したと発表した。ゼレンスキー大統領は8日、この1週間で、ロシアがウクライナ領に向けて投下した誘導滑空爆弾は800発以上に上り、イラン製の攻撃型無人機「シャヘド」も約300機発射したと発表した。
ミサイルも60発以上使われたとし、欧米が供与した兵器でロシア領内の長距離攻撃を認めるよう改めて各国に求めた。
ドネツク州では8日もロシア軍の攻撃で村の女性3人が死亡した。ロシア国防省は8日、ドネツク州の南東約14キロの集落ノボフロディウカを制圧したと発表した。
一方、ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。弾薬庫はロシアがウクライナ侵略で使っていた。
またロシアと隣接するバルト3国のラトビアの国防省は8日、同国東部で7日にロシア軍の無人機が墜落したと発表した。ラトビアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。リンケービッチ大統領は「NATOの東側ではこうしたことが増えており、私たちは集団で取り組まなければならない」と強調した。
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