イスラエル軍は8日、ガザ地区南部のラファで複数の戦闘員を殺害したほか、ガザ地区全域でハマスの拠点などおよそ25の標的を空爆したなどと発表しました。

地元メディアはガザ地区の広い範囲でイスラエル軍による攻撃があり、子どもを含む複数の死傷者が出ていると伝えています。

現地の保健当局はこれまでに4万972人が死亡したと発表し、去年10月の戦闘開始から11か月たっても犠牲者の増加に歯止めがかからない状態が続いています。

ガザ地区では、衛生環境の悪化によるポリオの感染拡大が懸念される中、今月1日から地域と時間を限定し戦闘を一時休止したうえでワクチンの接種が進められ、国連はこれまでに44万人あまりの子どもに1回目の接種が行われたとしています。

一方、イスラエル軍によりますと、ヨルダン川西岸のパレスチナ暫定自治区とヨルダンの境界にある検問所付近で8日、銃撃があり、イスラエル人3人が死亡しました。

イスラエルのメディアは、ヨルダン人の男がトラックで乗りつけて発砲し、その後、イスラエルの治安部隊によって射殺されたと伝えています。

ロイター通信などによりますと、ヨルダンとの境界周辺でこうした事件が起きたのは去年10月以来初めてで、イスラエルでは警戒感が高まっています。

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