【ロンドン=共同】米中央情報局(CIA)のバーンズ長官と英秘密情報局(MI6)のムーア長官が7日、ロンドンで開かれたイベントでそろって登壇し、ロシアのウクライナ侵略やパレスチナ自治区ガザ情勢について語った。開催した英紙フィナンシャル・タイムズなどによると、両組織のトップが一緒に公の行事に出席するのは史上初めてで、米英の情報機関の緊密さをアピールした。
バーンズ氏は、ウクライナのロシア西部クルスク州への越境攻撃を「重大な成果だ。ロシアのエリート層に戦争が向かう先について疑問を持たせた」と分析した。ムーア氏は「戦局を変えようとする大胆な動きだ。ロシアの日常を戦争に巻き込んだ」と指摘した。
バーンズ氏はガザ情勢について、イスラム組織ハマスの人質を解放するための交渉が9割方終わっているものの「残りの10%がいつも難しい」との見方を示した。
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