ロシアのミサイル攻撃で負傷した住民を搬送する救急関係者(6日、ウクライナ東部ドニエプロペトロフスク州)=ウクライナ非常事態庁・ロイター

【パリ=共同】英紙タイムズは6日、ウクライナ軍関係者の話として、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じた。ウクライナ側は射程110キロ超のイラン製ミサイルとみている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米国も提供を確認しており、欧州など同盟国に通知済みだという。

イランはロシアに攻撃型無人機「シャヘド」を提供しており、ウクライナ侵略で多用されている。WSJによると、欧州高官は「これで終わりではない」と述べ、より射程が長いミサイルを保有するイランのロシアへの武器供与が続くとみている。国営イラン通信は7日、イラン国連代表部がミサイル供与の報道を否定したと報じた。

ウクライナ外務省は7日、ミサイル供与の報道について「深刻な懸念を表明する」との声明を発表し、イラン指導部に対し、いかなる兵器もロシアに提供しないよう求めた。

タイムズは、ロシアの船舶が4日にカスピ海沿岸の港にミサイルを搬送したと報道。ウクライナ側は、ロシア軍が訓練施設でイランの教官からミサイルの使用方法を教わる予定だと指摘した。

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