台風11号は、南シナ海で猛烈な勢力に発達し、アメリカのJTWC=米軍合同台風警報センターは、一時、最も強い階級の「スーパー台風」に発達したと解析していました。
中国の中央気象台によりますと、台風11号は6日午後、中国南部の海南島に上陸し、この時期に上陸した台風としてはこれまでで最も強いとしています。
地元当局によりますと、この台風でこれまでに少なくとも3人が死亡、95人がけがをしたということです。
また、倒木や浸水によって各地で道路が寸断されたほか、80万戸以上が停電するなどの被害が出ています。
国営の中国中央テレビは、水につかった道路をバイクで移動する人たちの様子や、風でなぎ倒された木が自動車を直撃し動けなくなっている様子などを伝えています。
この事態を受けて習近平国家主席は災害状況を早急に確認し、救援活動や被災者の避難などに全力を尽くすよう重要指示を出しました。
中国の中央気象台は、今後3日間は強い風と雨が予想されるとしていて警戒を呼びかけています。
台風11号 7日にベトナム上陸 首都ハノイでは死者も
台風11号は、南シナ海を西北西に進み、日本時間の午後、ベトナムに上陸しました。
首都ハノイでは強風で木が相次いで倒れ、死者も確認されています。
日本の気象庁によりますと台風11号は南シナ海で急速に発達し、7日、日本時間午後3時の観測ではベトナム付近をおよそ20キロの速さで西北西に進んでいます。
中心気圧935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートルとなっています。
アメリカのJTWC=米軍合同台風警報センターは一時、最も強い階級の「スーパータイフーン」=「スーパー台風」だと解析していました。
台風は日本時間の7日午後、ベトナム北部に上陸しこのうちハノイ中心部では強風の影響で至る所で木が根元からなぎ倒され、歩道をふさいでいました。
また、ハノイでは6日、台風の接近による強風の影響で高さ15メートルの木が倒れ、下敷きになった女性1人が死亡しました。
ベトナムの国立気象センターは今回の台風についてベトナム北部のトンキン湾に接近するものとしては、過去10年間で最大規模と考えられるとして注意を呼びかけています。
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