“ネタニヤフ首相の軍駐留発言 停戦協議に悪影響” 米メディア

イスラエルとハマスの間の停戦と人質の解放に向けた協議をめぐり、ネタニヤフ首相は2日の会見で、ハマスが軍事力を取り戻さないよう、ガザ地区南部にある戦略的要衝で軍が今後も駐留を続けるべきだとの考えを改めて強調しました。

イスラエル軍のガザ地区からの完全な撤退を求めるハマスとの妥協点を見いだすため、仲介国やアメリカが働きかけを続ける中での発言に、アメリカのCNNテレビは「すべてを台なしにした」として協議に悪影響を及ぼすとの関係者の見方を伝え、先行きは不透明になっています。

一方、ガザ地区ではイスラエルとハマスが地域を限定して戦闘を一時休止したうえで今月1日から国連機関によるポリオのワクチン接種が続いていて、WHO=世界保健機関は3日、中部では3日間で16万人あまりの子どもに接種したと発表しました。

今月5日からはハンユニスなど南部でも戦闘が一時休止され、少なくとも3日間、接種が行われる予定だということです。

現地の国連機関の関係者はNHKの取材に対し、4週間後に想定される2回目の接種に向けた戦闘の一時休止や、人道状況を改善するための完全な停戦が必要だとしています。

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