【ワシントン=共同】米共和党が多数派を握る下院の外交委員会は3日、混乱を極めた2021年8月のアフガニスタン駐留米軍撤退に関し、ブリンケン国務長官が「同委員会での証言を拒否してきた」として、証言を命じる召喚状を出した。ロイター通信が伝えた。
アフガン撤退では完了直前に首都カブールの空港付近で自爆テロがあり、米兵13人が犠牲になった。11月の大統領選を見据え、民主党のバイデン政権の責任に関心を集める思惑がありそうだ。
マコール下院外交委員長(共和)はブリンケン氏に9月19日の証言を命じ、従わなければ議会侮辱罪に問われると警告した。国務省は都合がつかないとして別の日程を提案。ブリンケン氏は駐留米軍撤退に関して議会で十数回証言し、うち4回は下院外交委だったとした。ミラー報道官は声明で「不必要な召喚状で残念だ」とした。
共和党のトランプ前大統領は撤退を「壊滅的」だったと批判。バイデン政権ナンバー2として対応した民主党大統領候補のハリス副大統領の責任を追及している。
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