【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(9月3日の動き)

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ロシア軍によるミサイル攻撃で51人死亡 200人以上けが

ウクライナの検察当局は、中部ポルタワで3日、ロシア軍の短距離弾道ミサイル「イスカンデルM」2発による攻撃があり、教育機関と病院が被害を受けたと発表しました。

ゼレンスキー大統領はSNSでこれまでに51人が死亡し、271人がけがをしたと明らかにしたほか、国防省は「防空警報が鳴ってからミサイルが到達するまでの間隔があまりにも短く、シェルターに避難する途中だった人たちが巻き込まれてしまった」としています。

また、ゼレンスキー大統領は「ロシアは必ずこの攻撃の代償を払うことになるだろう」と投稿してロシアを強く非難するとともにロシアの攻撃から守るため、さらなる防空システムなどの供与を急ぐよう重ねて訴えました。

一方、ロシア国防省は3日、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍の越境攻撃を撃退する作戦を続けていると発表し、ロシア非常事態省によりますと住民1万人以上がクルスク州から避難し仮設住宅で生活しているということです。

ロシアで「東方経済フォーラム」制裁不参加国と連携深める考え

ロシア極東のウラジオストクで3日開幕した国際会議「東方経済フォーラム」は、極東シベリアの経済発展を目的に2015年から行われています。

ことしのフォーラムには、マレーシアのアンワル首相や中国の韓正国家副主席などが出席する予定で、中国外務省の報道官は韓副主席の参加について「訪問を通じて中国とロシアの協力を深め、地域の発展をともに進めていくことを期待している」と述べ、関係強化につなげたい考えを示しています。

ロシアとしては、ウクライナヘの軍事侵攻で欧米諸国との対立が深まる中でも、各国との関係は良好だとアピールするねらいがあるとみられます。

そしてロシア側は、中国やインドなどから40を超える企業のトップらが出席するとしていて、制裁による締めつけが強まる中で、制裁に参加していない国々などと経済面での連携を深めたい考えです。

東方経済フォーラムは6日まで開かれ、プーチン大統領は5日の全体会合で演説する見通しとなっています。

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