イランではことし5月、北西部の東アゼルバイジャン州の山でヘリコプターが墜落し、当時のライシ大統領やアブドラヒアン外相など、搭乗していた8人全員が死亡しました。

国営テレビは1日、この事故について原因などを調査していたイラン軍参謀本部が最終報告書をまとめたと伝えました。

それによりますと、機体整備の記録や回収したフライトレコーダーなどを調べたところ、機体の状態や当日の飛行ルートなどに問題は見当たらず、外部から攻撃を受けた形跡などもないとしています。

その上で、濃い霧の突然の発生など、この季節に特有の複雑な天候が、墜落の主な原因と考えられると結論づけています。

この事故で、欧米と対立を深めてきた保守強硬派のライシ前大統領が死亡したことを受け、7月に行われた選挙では、国際協調路線への転換を掲げる改革派のペゼシュキアン大統領が当選しました。

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