ガザ地区中部では1日、イスラエルとハマスが時間を限って戦闘を一時休止したうえで、国連機関による子どもを対象にしたポリオのワクチン接種が始まりました。
ただ、パレスチナの地元メディアは、1日もガザ地区の南部などでイスラエル軍による攻撃で死傷者が出たと伝えていて、2日も中部で予定されているワクチン接種にともない、戦闘が休止されるか注視されています。
一方で、イスラエル軍がハマスに拘束されていた人質のうち、6人の遺体を、南部ラファの地下トンネルで発見したと発表したことを受け、イスラエル各地では1日、集会が開かれました。
このうちエルサレムでは首相府の前に1000人以上の市民が集まり、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退というハマスの要求を受け入れてでも、停戦と人質の解放に向けて合意を実現すべきだと訴え、市内を行進しました。
集会に参加していた女性は「交渉が進んでいたのに、政府は亡くなった人質たちを取り戻すことができなかった。ネタニヤフ首相は人質の解放を優先せず、合意を遅らせている」と話していました。
イスラエルメディアは、政府にハマスとの合意を迫るためイスラエルの労働組合や自治体も、2日に大規模なストライキを予定していると伝えるなど、6人が遺体で見つかったことを受けて、イスラエル社会では合意を求める声が強まっています。
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