島津製作所は25日、中東やアフリカ地域への製品販売を担うドバイの拠点を3月に拡張したと発表した。約5億円を投じてドバイの経済特区内で拠点を新築移転した。新拠点の延べ床面積は3800平方メートルと従来の4倍に広げ、石油化学関連の分析装置などの組み立て能力を高めた。
中東やアフリカ関連の事業を統括する島津ミドルイーストアンドアフリカの本社を拡張移転した。日本の工場などで生産した気体分析装置を、現地で需要の高い石油化学や液化天然ガス(LNG)関連のプラント向けに仕様変更して出荷する機能などを担う。現在の出荷能力は年間60台程度だが、5年後に150〜200台程度に高める考え。
中東では水素やアンモニアなど次世代燃料向けの研究需要も増加が見込まれる。ドバイ拠点では大学や製薬関連企業向けの製品販売や受託分析なども担う。
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