【ソウル=甲原潤之介】韓国銀行(中央銀行)が25日発表した2024年1〜3月期の実質国内総生産(GDP)の速報値は前期比1.3%増加した。プラス成長は5四半期連続となる。建設投資が拡大し、民間消費も回復した。
四半期ベースで増加率が1%を上回るのは21年10〜12月期以来、2年3カ月ぶりとなる。主要産業である半導体市況の不調をきっかけに22〜23年は輸出や消費が伸び悩んだ。
建設投資は2.7%増え、2期ぶりにプラスに転じた。輸出はスマートフォンなどIT(情報技術)機器が伸びて0.9%増えた。輸入は0.7%減った。
民間消費は飲食や宿泊が好調で0.8%増えた。景気回復への期待から消費者心理の改善がみられるという。貸出金利が高止まり、中東情勢を受けた原油価格の高騰など物価上昇のリスクもくすぶる。消費が持続的に持ち直すには不確実な要素もある。
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