【ロンドン=湯前宗太郎】欧州自動車工業会(ACEA)が29日発表した7月の欧州主要31カ国の新車販売台数(乗用車)は、前年同月比で横ばいの102万台だった。電気自動車(EV)などの販売台数は落ち込んだが、24%増と大幅に増えたハイブリッド車(HV)が補った。
国別ではドイツが2%減の23万8千台だった。購入補助金停止の影響が大きいEVの販売減が足を引っ張った。同国のEVの販売台数は37%減の3万台だった。
フランスの販売台数は2%減の12万6千台、イタリアは5%増の12万4千台だった。英国は3%増の14万7千台で、EVが19%増となるなど好調だった。同国でのEVは、レンタカーなど法人向けの「フリート」販売がけん引している。
車種別ではEVが6%減の13万9千台、プラグインハイブリッド車(PHV)が11%減の7万2千台だった。一方で、HVは24%増の33万3千台となるなど好調が続いている。
メーカー別では独フォルクスワーゲン(VW)が3%減の27万3千台で首位だった。2位の欧州ステランティスは5%減の15万2千台、3位の仏ルノーは横ばいの9万5千台だった。上位3社の販売は低調だった。
日本勢では、HV販売が好調なトヨタ自動車が16%増の8万台だった。日産自動車は2%減の2万1千台、スズキは横ばいの1万5千台、マツダは10%減の1万1千台だった。
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