リトアニアのナウセーダ大統領らバルト3国の首脳が27日、旧ソ連のモルドバを訪問し、同国のサンドゥ大統領とともに独立記念日を祝った。旧ソ連のバルト3国は、ウクライナ侵攻でロシアを激しく批判している。モルドバは、激化するロシアの「情報工作」に危機感を募らせており、協力して対抗する考えだ。

 モルドバの地元報道によると、親ロシア勢力のSNSでは、「ウクライナ軍の戦闘機がモルドバの空港に配備されていて、ロシアの報復攻撃を受ける」「(今の)政権が続けば、多くの教師が失職する」といった政権批判の「偽情報」が拡散されているという。

 背景には、今年10月の大統領選で親欧米のサンドゥ氏を落選させ、欧州連合(EU)加盟の是非を問う国民投票を不成立にする狙いがあるとみられる。

 ナウセーダ氏はモルドバの首相との会談で、「我々はハイブリッドの脅威と偽情報に対抗する経験がある。うまく協力できる分野だ」と話した。

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