アメリカ軍と韓国軍は8月19日から朝鮮半島有事を想定し実施していた定例の合同軍事演習「ウルチ(乙支)・フリーダム・シールド」を29日午前、終了しました。

演習では、北朝鮮の大量破壊兵器への対応に重点を置き、48の野外機動訓練やサイバー攻撃への対処など多領域での訓練を行ったということです。

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は29日「北の核やミサイルの脅威を抑制する能力を画期的に強化した」と強調しました。

また、米韓両軍はこれとは別に、南東部のポハン(浦項)などで40隻余りの艦艇やアメリカ軍のステルス戦闘機、F35Bなどの軍用機を投入し、「双竜訓練」と呼ばれる大規模な上陸訓練を8月26日から9月7日まで行っています。

一方、北朝鮮は28日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」で多連装ロケット砲の発射実験を27日に実施し、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が視察したと伝えました。

発射実験をめぐっては、アメリカと韓国への対抗姿勢を示すねらいがあるとの見方も出ていて、米韓両軍は北朝鮮がミサイル発射などに踏み切らないか警戒を続けています。

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