EUは24日、中国で行われる医療機器などの公共調達を巡って調査を始めたと発表しました。

EUは、中国が自国の企業や製品を優遇し、
▽放射線を使う医療機器や
▽人工呼吸器
▽包帯やガーゼなどを扱うEUの企業が中国の調達市場に参入することを妨げられるなど、不当に扱われている疑いがあるとみています。

EUは、中国からヨーロッパへの医療機器などの輸出が2015年から2023年の間に大幅に増えた一方で、中国側の市場は次第にEU側に対して閉鎖的になっていると主張しています。調査の結果によっては、中国企業に対しEUでの公共調達への参加が制限される可能性があるということです。

EUはこのところ、中国がEU市場での競争をゆがめている可能性があるとして
▽中国から輸入されるEV=電気自動車や
▽域内で風力発電用タービンを供給する中国の企業などへの調査に相次いで着手しています。

中国外務省の汪文斌報道官は記者会見で、EUが中国企業を標的にしていると非難したうえで「市場開放と公平な競争の原則を厳守し、さまざまな口実で中国企業を抑圧したり、制限したりすることをやめるよう求める」と反発しました。

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